本文へスキップ
FileSlimmer
ツール
ガイド

写真に含まれるメタデータと、削除しても消えないもの

最終確認日

写真を投稿する前にEXIFを消せと言われた。中身は何で、それだけで十分なの?

3分で読めます・2026年8月17日に内容を確認

写真に実際に付いているもの

写真とは、ピクセルと、そのピクセルについての驚くほど大量の記述の集まりです。その大半はカメラか、後からファイルに触れたソフトウェアが自動的に書き込んだもので、写真を見ているだけではどれ1つ目に入りません。

カメラで撮影した写真によく含まれるメタデータの領域
領域主な内容書き込むもの
EXIF日付と時刻、カメラのメーカーと機種、レンズ、露出、ISO感度、向き、サムネイルカメラ
GPS(EXIF内のサブ領域)緯度、経度、標高、場合によっては方位とタイムスタンプ位置情報が有効になっているカメラ
メーカーノートメーカー独自のデータ。シリアル番号、フォーカス位置、内部設定などカメラ
XMP編集履歴、キャプション、キーワード、評価、権利表示編集ソフトウェア
IPTCキャプション、クレジット、出典、連絡先、利用条件編集者や配信会社
ICCプロファイルピクセル値を解釈すべき色空間カメラまたは編集ソフト

それが問題になる理由

分かりやすい危険はGPS座標です。自宅で撮った写真は、自宅の住所を持ち歩きます。しかし目立たない項目も問題になります。メーカーノートに入ったカメラのシリアル番号は、そのカメラで撮られたすべての写真を結び付けます。タイムスタンプは、特定の時刻にあなたがどこにいたかを示します。XMPの編集履歴には、ソフトウェア名、作業者名、元のファイル名が入ることがあり、そのファイル名に取引先の名前や案件番号が含まれていることもあります。

アップロード時にこの大半を削除するプラットフォームもあります。しない所もあります。表示用のコピーからは削除しつつ、元のファイルは保持している所もあります。外からは見分けられません。だからこそ、ファイルが端末を離れる前に自分で削除することが、あなたに制御できる唯一のやり方なのです。

削除で消えるもの

メタデータの除去ツールは、EXIF、GPS、XMP、IPTC、メーカーノートを運ぶマーカーセグメントを取り除いた形でファイルを書き直します。形式がメタデータのその場での編集を許している場合、ピクセルには手を付けません。FileSlimmerは2つのものを意図的に残します。1つはICCカラープロファイルで、これを外すとカラーマネジメントに対応したビューアーで色がずれるからです。もう1つは実効的な向きの情報で、これを外すと写真が回転して表示されてしまうからです。

削除しても消えないもの

ここは大半の助言で抜け落ちる部分ですが、前の節より重要です。メタデータの削除で消えるのは、画像についての記述です。画像そのものには何もしません。

  • 画面に写っているものは消えません。顔、番地の表示、道路標識、ナンバープレート、メールが開いたままの画面、窓の映り込み、名札、見覚えのある街並みなどです。
  • 写真から推測できる情報も消えません。季節、天気、影から分かる時間帯、店先の看板の言語などです。
  • すでに送ってしまったコピーには効きません。メタデータはファイルと一緒に移動するので、各受信箱にあるコピーはいずれも、元のファイルが持っていたものをそのまま持っています。
  • アップロード時にサービス側が記録した内容も変わりません。IPアドレス、アカウント、アップロード時刻などです。そのデータは相手のサーバー上にあり、ファイルとは無関係です。
  • ファイル名も消えません。ファイル名が内容を物語ることは日常的に忘れられがちですし、書庫として送ればフォルダのパスも残ります。
  • 写真をカメラまでたどれないようにすることもできません。センサー固有のパターンノイズはメタデータではなくピクセルの性質であり、それを扱う科学捜査は実在する分野です。

率直にまとめれば、こうなります。メタデータは削除してください。そのうえで、自分がどこにいたかを突き止めようとしている人にこの一枚は何を教えてしまうか、という問いを持って、もう一度写真を見てください。

形式によって振る舞いが違う

JPEGでは、メタデータはアプリケーションマーカーセグメントに置かれており、圧縮済みの画像データに触れずに取り除けます。そのため削除は可逆で、ピクセルはビット単位で同一のままです。PNGはメタデータを補助チャンクに格納しており、これも再エンコードなしで削除できます。形式によっては、また特定の例外的なケースでは、その場での書き換えができず、データを取り除く唯一の方法が画像のデコードと再エンコードになります。この場合はピクセルが変わります。FileSlimmerは写真を黙って再圧縮するのではなく、実行前にその旨を伝えます。

実践的な手順

  • 公開する見込みのある撮影では、カメラアプリの位置情報の記録をオフにしてください。あとで削除するより、最初から記録しないほうが確実です。
  • メタデータの削除は、ファイルが端末を離れる直前の最後の工程として行ってください。その後に新しいメタデータを書き込む編集工程の途中で行ってはいけません。
  • ファイル名は、何も語らない名前に変更してください。
  • 上に挙げたものが写り込んでいないか、写真そのものを見て確認してください。
  • 手を加えていない元ファイルは、人目に触れない場所に残しておいてください。公開するには危険なメタデータでも、自分にとっては役に立ちます。

削除できたことを確認する

ツールの言葉をうのみにしないでください。これも含めてです。削除後のファイルをメタデータビューアーで開き、気にしていた項目が消えていることを確認してください。多くのOSにはプロパティの表示画面がありますし、コマンドラインの読み取りツールはどのプラットフォームにも存在します。消えているはずの項目が残っていたなら、それは公開したあとではなく前に知っておくべきことです。

この作業に使えるツール

出典

その他のガイド

FileSlimmerのガイド一覧